八ッ峰VI峰Cフェース、上半縦走

2012年の夏に八ッ峰下半、チンネに行った以来で
4年ぶりの八ッ峰へ行ってきました。

昨冬の降雪が少なく融雪が早いため
剣沢の雪渓は状態が悪いとのことで当初は剱本峰を通って上からの
アプローチで計画しましたが、夏道がついて長次郎谷出合までは問題なく
長次郎谷も現場で判断できれば問題ないようで
下からのアプローチとしました。

8/24(水)
調布 22:30→扇沢 2:30
夏休みなので平日の夜であったが車は多き気がした。
扇沢の無料駐車場も8割程度埋まっていた。

8/25(木) 晴れ時々曇り
6時半くらいに起きてのんびり準備して
8時発のトローリーバスに乗る、平日でガラガラ。
順調に乗り継ぎ室堂に9時半過ぎ着。

久しぶりの重荷なのと剣沢までなので特に時間を気にすることなく
歩き出す。雷鳥坂の登りは身体が重そうな感じなSaKKさんのペースでゆっくりと。
別山乗越まで登ればもう剣沢に着いたようなもの。


ガスで見え隠れする剣方面を眺めながら快適に剣沢の野営場に到着。
テントは大小30張くらいの数。


受付を済ませ5分下がった剣沢小屋で飲み物を買い込んで宴会と夕飯。
夜は満天の星空、早出なので20時過ぎに就寝。
扇沢 8:00 → 室堂 9:50 → 雷鳥沢 (10:30)10:40 → 剣御前 (12:35)12:50 → 剣沢 13:30

8/26(金) 晴れ→曇り→雨
2時起床、4時出発。
一服剱への道にはすでに登山者の灯りがちらほら
午後から天気が崩れる予報なので早出の人が多い。
剣沢小屋の分岐には道を塞ぐように「真砂、仙人池方面は通行困難」の看板があった。
お構いなしに真っ暗な剣沢へ下降する道を進む。
沢の音だけしかしない真っ暗闇の谷へ降りていくのはあんまり楽しいもんじゃない。
前回は単独だったので真っ暗で道があっているのか
不安になりながら降りて行ったのを思い出した。
SaKKさんも一人だったらちょっと躊躇するようなことを言っていた。
ほぼ降りきって右岸についている夏道を進む。
徐々に明るくなりズタズタの雪渓があらわになってきた
平蔵谷出合でヘッドライトを外す。


平蔵谷は崩壊済みといった感じ、夏道から対岸の源次郎尾根への
取り付きへの雪渓の横断は不可な状態。
長次郎谷出合までの道は滑りやすいところにはフィックスが
張ってあり、一部のスラブには板と梯子で整備してあった。


数か所大きく口を開けたシュルンドがあったので拳大の岩を投げ入れてみると
意外と深い感じだった。
予定通りに長次郎谷出合に着。ここでハーネスとアイゼン、手にはアックスと雪渓を登る準備を整える。真砂沢方面への横断箇所には印があり、まずは印とおりその後は長次郎谷へ
出合からしばらくは大きな岩がゴロゴロしているので落石のフォールラインを避け、
シュルンドに近づきすぎず、おおよそ左寄りに登っていく。


クレバスを跨いだりし真ん中は避けて、しかし縦に割れているクレバスもあり
次第に登れるところが狭まっていく感じ、I・II峰間ルンゼ過ぎたあたりで
前方に滝が出て雪渓が小さくなりシュルンドが大きくなってくるのがわかったので
一旦自分が偵察。先に進むと右岸に移り渡れないので、I・II峰間ルンゼ付近に戻って
巻き道に乗り移った。
この少し前に雪渓に乗っている時に近くの内部で何かが崩れる音がして、
焦って足首をひねってしまった。。
アイゼンを脱ぎこの後はよく踏まれた快適な踏み後をたどる、
滝上で左岸にわたりしばらくするとVI峰を登るクライマーの姿が見える。
Cフェースは剣稜会ルートとRCCにそれぞれ1パーティ、Dフェースには富山大ルートに1パーティと
平日なのに盛況であった。


結局その後はアイゼンを着けなおすことはなかった。
さて我々はすいすいと長次郎谷を登ってきたわけではなく、
時間を食っていたがまだ7時半過ぎなので上半のみではなく当初のとおり
Cフェースを登ることにした。
早々に準備をしてCフェース剣稜会ルートの登攀を開始。

1P:SaKK
1,2Pが簡単なのでSaKKさんがトップ。
朝一なので慎重に登っていく、やさしいスラブ。30Mくらい。

2P:SaKK
やさしいフェース、すぐ終了短いピッチ。

3P:平石
ここから平石がトップ。
やさしいフェースだが陽が出ていて暑い&長い。
ロープの残りが少ないコール?、あれ?
どうも2Pを短く切りすぎたよう。
ハーケン3本残置があったので50Mいっぱいで切る。

4P:平石
本来の3Pの支点まで15Mくらい登る。
ここの先がルートのハイライトのトラバース。

5P:平石
本来の4,5Pを繋げる。
以前登った時はなんか嫌らしいところがあった気がしたが??今回は皆無。
リッジ通りに、本来の5P目は階段状。50Mいっぱいにのばして終了点到着。
Dフェースを見上げるとちょうど富山大ルートを登り切ったパーティの一人が
手を振ってくれたのでこちらも振り返した。
SaKKさんはリッジは馬乗りにならないで登れたようでした。

さてここまでで行程の半分が終了。10時半過ぎ
後半の八ッ峰上半へ進む。
靴を履き替えて縦走路でDフェースの頭へ、上から先ほどの3人パーティが下りてきて
少し会話(学生さんのよう)。熊の岩で2泊して今日は剣沢とのこと、元気な若者でした。

Dフェースの頭から少しクライムダウン、懸垂。
すぐEフェースの頭。
SaKKさんが疲れてきているのでこのあとの下降すべて懸垂した。

 

リッジ通しでVII峰、ギザギザの登り降りでSaKKさんは大分体力を消耗して面食らっている模様。
VIII峰の登りも急だがIII級程度。2段懸垂後、八ッ峰の頭へ登りも急だが階段状で簡単。
懸垂は池ノ谷コルへめがけて懸垂支点が延長されているのでそれを利用して
25M1回。コルへクライムダウンできるところまで降りられた。

13時半頃にコル到着、SaKKさんがバテている。休憩と栄養補給。
予報通りガスってきて雨がぱらつき雷鳴も聞こえ、といった状態。。
SaKKさんを先頭に北方稜線を剣本峰方面へ登り返す。
ガスって視界が悪く先が見通せない状況。
踏み後は顕著だったが1箇所、外してしまって稜線から離れてしまった。
恐らく長次郎谷のコル付近だったはず。10分くらいで修正できてその後は
順調に山頂へ進めたが途中で雨が本降りになってしまい、合羽を着る。
ようやく到着した山頂は誰もいない、15時少しまえだった。
頂上は風が冷たいのでしばらく下山してから休憩をとる。
SaKKさんは大分バテていて下りでも休み休みな状態。

カニの横ばいは雨で鉄の鎖が濡れちゃんと握っても滑るので慎重に降りた。
一旦雨も小康状態になりズボンも乾いていたが、
最悪なことに一服剱から剣山荘への下りで土砂降りになってしまい全てずぶ濡れ。
辺りは暗くなりつつあったが最後の力を振り絞って剣沢小屋・野営場へ登り到着は19時。
ぎりぎりナイターにはならなかったが、15時間行動となった。

テントに入ってコンロを焚いて暖かいお茶を飲んで一息つくと
SaKKさんは少し元気になって食べ物も喉を通るようになった。
食事や濡れたもの乾かしたりして何だかんだで23時過ぎに就寝となった。

剣沢 4:00→平蔵谷出合 5:00→長次郎谷出合 5:30→八ッ峰VI峰Cフェーズ (7:45)8:00→終了 (10:30)10:50 → D ,E ,7 八つ峰の頭 13:10→池ノ谷乗越 13:30→剱岳山頂 15:00 →剣沢 19:00
8/27(土) 雨
昨晩から降り続いていた雨は止まない。
今回重宝したのが天気アプリの雨雲レーダー。
(剣沢は電波がバッチリはいる)
1時間以内の雨雲の動きには精度が高いので
テント撤収の時期を見計らい濡れながらの撤収とはならなかった。

体力が回復しない中での下山となった。
別山乗越までは傘をさしての登り返し。
雷鳥坂は一旦回復、途中で昨日のDフェースの3人パーティに抜かれた。
彼らは15時に剣沢に到着とのことだった。
雷鳥沢から室堂は霧雨、観光客に混じりながらアルペンルートに乗って扇沢。
扇沢も雨だった。。

剣沢 8:45→室堂 12:15→扇沢 14:30

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