荒船山艫岩・昇天の氷柱

いつも国道から見上げるだけだった、荒船山艫岩・昇天の氷柱を登って来ました。
暖かい週で雨か降雪があったようで氷の状態を心配しましたが
当日は冷え込み結氷は良好でした。


4ピッチ目~。。


今シーズン4回目の下仁田はもう見慣れた車窓からの風景。
道の駅を通過する際にテントがチラッと見えたけど
先週ほどの賑わいではなさそう、暖かい週だったので皆さん八ヶ岳へ逃げた?

内山峠の駐車場には車が1台もなく、どうやら一番乗り。
各々準備を済ませて、荒船山艫岩方面へ雪上ハイク。
快適かと思いきや凍った路面に新雪がのっているので結構滑る。
狭岩で小休止。そこから一杯水へは15分くらい。

狭岩にかかる氷柱。


一杯水の看板の脇から一般登山道としばしの別れ。


艫岩の基部をトラバース、新雪がのっているのでやっぱり滑る
途中でアイゼンを装着、今度は新雪の下に隠れた
微妙な大きさの岩がゴロゴロで結構面倒くさい、と思ってくる頃に
昇天の氷柱F1取付きへ到着。はい、誰もいません。

さて、膝の調子が悪い人や、ヘルメット忘れた人、脹脛の具合が悪い人と
皆さん本調子ではありません?が、黙々と準備。
HさんがF1取り付く頃に深谷のパーティがやって来ました。


F1はHさんが下部をさらっとランナウトしながら
スクリュー3本で節約クライム、IV+程度とか、
であれを被ってないYさんがセカンド、y2m2サードです楽チンであります。


F2もHさんが出だしのちょいミックスとのっこしのちょいミックス
とこの先を暗示させるようなクライム、IV-くらいとのことIII+だっけ?。

さて見上げるとF3、階段状の氷でリングボルト、ペツルと支点がでまくり。。
リード担当のy2m2は素直に利用させて頂きました。

片足氷のステップ、片足は側壁にスメアと交互足を入れ替えながら
登る面白いピッチ、ステップがあるのでレストはしやすい。
グレードはV級くらいなのかなぁよくわかりません。

さて、4ピッチ目(F4?)ですが
例のお椀ですね、それよりもそこまでたどり着くのに
氷がしょぼい。。下部はスクリューがセットできない。
気休めの1本をセットして、岩を叩かないように
デリケートなクライム。でもアックス1本岩を叩いてしまった。。
おわんの下まで来るとハーケンがあったり氷の穴にスリング通して
支点にしたりする。

なんかもうアックスは手放して氷に抱きつきながらおわんの上を見ると
右壁にペツルがありましたので、迷わず利用。おわんの上にアックスを
打ち込むとおわんに亀裂がビシッと入ったので
痛恨のA0でマントル返しておわんの上にそーっと立つ。
あとはIII級程度の氷を数M登ると終了点、登山道から見物する人あり、そして眺めが最高なのです。
ということで4ピッチ目のグレードはV+~VI-、よくわかりません。

皆さんも奮闘的な登りでフォロー、そして終了点で完登の握手!
Hさんは長年の宿題が片付いたということで喜びの雄叫び~。

折角なので頂上の非難小屋でガチャ整理して休憩。


寒暖計はマイナス7度、風が吹いて寒い。


帰りは霧氷が綺麗なハイキングコースを下山しました。
雪上ハイキングとしては最高なコースですよ。

いつも国道から見上げていただけの昇天の氷柱。
やっぱり帰り道、車を停めて見上げるのですが
なんだかいつもと違う感覚?
そう、登りきったのです。

赤く囲まれているのが「昇天の氷柱」

そして、6年前

こんにちは。岡田@深谷山岳会です。
昇天の氷柱ではお世話になりました。実はこちらのブログは以前から訪問させていただいてまして、三峰川岳沢などはかなり参考にさせていただきました。まさかあの時のお方とは!
たいしてお話もできませんでしたが、またどこかでお会いできると思いますので、その時はよろしくお願いします。ではでは。

コメントありがとうございます。
少しだけですがお役に立ててよかったです。

貴会のHP拝見しました。
そうですね、登り終わったら一声かけるべきでした。。
寒い中お待たせしてしまい、ごめんなさい。

はい、またどこかでお会いしましょう!

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