GW合宿2日目(5/3)
天気は快晴!!
縦走Pは五竜岳往復、こちらは新入会の皆さん。
登攀Pは不帰3峰c尾根、Hさんと私の2名。
4時起床、6時発、快晴。
予報では気温が上がるとか。
出発準備をしているとOさんがなにやら近所の人とお話中。
山登りをする人を撮影しているというお兄さん、
Hさんと私を被写体にして撮影をしたいとのこと
ということで唐松岳までの途中で撮影会?。
出来上がったものは送ってくれるそうです。
デジカメじゃなくて銀塩の一眼レフだったなぁ。
本日下山するMさんと一緒に唐松岳に到着、
記念写真を撮ったりして山頂でMさんとお別れ。
まずは不帰方面へ下る、
3峰とのコルからdルンゼを下降、スキーで滑った跡がある
感心しながら左手に3峰c尾根を見ながら降りる
いいペースで降りていったらちょっと行き過ぎた。
P1とP2どっちから取り付くか悩みましたが
P1からということで基部まで。
準備中、八方尾根を下山するMさんから無線通信してお互いを確認。
右のチムニーと左のルンゼっぽいところが登れそうですが
傾斜の緩い左へトップで取り付く、
草付きにアックスを打ち込んで乗り込む
その先が核心?、枯れ草の中に残置スリングが下がっていていかにも切れそう。
目の前の脆そうな岩は被っているがなんとかなりそうな気がしたが
どうも身体が収まりきらなくて、手がかりもなく、
その先にある残置まで手が届かないアブミがないとダメかなといった感じ。
何度かやってみたけれど結構な時間を費やしたので
あきらめてP2からということで、ここは降りることにしました。
雪のつき方で難易度が変化するのかなと思います。
P1取り付きからP2基部へトラバース気味に最短距離で回り込む
基部はちょっとシュルンドがありはまらないように注意。
見上げるとチムニー、残置ハーケンが良く見えて
ここはあっさり抜けられそうな気がした。
チムニーといっても5mくらいでしょうか
身体を押しこめば安定するのでランニングを取って
ずりずり身体をあげる、でヌンチャク掛ける、
グラグラのハーケンは打ちなおしたり
Zクリップなんて初歩的なミスをしたりしてまったく嫌になっちゃいました。
最後はアックスを草付きに打ち込んで
潅木に手をかけようとしたらポッキリ折れているので
マントルを返して乗り上がる。
傾斜が緩い方に一歩二歩と雪面に足を入れたらズボっと股下まで入ってしまった
どうやら雪庇に乗っているみたい、すぐ岩とのコンタクトライン近くに戻る。
さて20mくらい上に圧倒的なきのこ雪、これは絶望的。
10mくらいのところに雪庇の切れ目がありとりあえず足元に注意しながら
切れ目まで進むとcルンゼ側が回り込めそう。
といっても絶妙なトラバースがワンポイント。
まずは切れ目を切り崩して60cm四方を踏み固めてバイルとスノーバーで支点工作。
Hさんに上がってきてもらう、
チムニーを抜けそうになったところで残置が抜けたりした、計2本!
自分の時でなくてよかった。。
Hさん、切れ目からワンポイントの微妙なトラバース。
cルンゼ側を慎重に巻いていき尾根に向かって
姿が見えなくなったところでビレイ解除、私も後続。
トップになって続きを登るが、
目の前にある潅木まで足場が崩れて乗り込めない、
だき抱えるようにソーッと乗り込んでもダメ。
右から回り込んで行くことに、さらに右上にしっかりした潅木が見え
ちょうどそこからルンゼっぽくなっていて尾根からも離れないので
導かれるように進んでしまった。途中1本出てきた潅木でランニングをとった。
後で考えるとここで強引に尾根に抜けるべきでした。。
ルンゼに入るとちょっと雪面が固くなったと思ったら
凍っている、2~3手のアイスクライミングで細い潅木でピッチを切る。
Hさんも上がってきてそのままルンゼを詰めて左手の尾根に届き
覗き込んで第一声、「ダメだぁ」。。
えっ、やっちまったぁ。私のルーファイミスでした。
そのままHさんクライムダウン、ここが一番緊張したかな。
でビレイポイントから左へ強引に雪庇を切りくずりて身体を
入れ込んで出てみれば、さっきよりかはマシとのこと。
正規の尾根に戻るにはここをクライムダウンするしかない
Hさんはトップロープ状態で降りられるがセカンドは。。
結構いいペースで降りているので(ビレイポイントからは全く状況がわからない)
そんなにヤバイ傾斜じゃないとちょっと安心した。
で自分の番、ズリズリ尾根に上がって下を見ると
ロープいっぱいクライムダウンですかぁ。
予想とおりの傾斜だったのでちょっとズルッ滑ったりした場面もあったけど
慎重に降りれば大丈夫でした、もちろんどっと疲れましたが。。
ほっと一息ついて、2ピッチでさらに上部の尾根に出る。
Hさんが小さい雪庇を乗り越してdルンゼ側の斜面にでてビレイ解除。
私も続き日当たりの良い斜面へ、そのままトラバースをロープいっぱい。
ざらめ雪でザラザラ~っと雪が落ちる、ここも滑っても止まる傾斜かな。
さて最後と思われる雪壁を前に大休止というか協議。
どうもこの雪壁いい感じがしない、今日は何かと裏目っている。
一応下部核心は充分満足出来た、などなどでdルンゼへ降りることに。
時計をみると15時前。
そろそろ帰ってくる頃かなと思い五竜岳往復Pへ通信、
何度か試した時につながって、山荘手前のトラバースとのこと。
dルンゼに下降する旨伝えてから念のためロープをつけて2ピッチ下降。
稜線までの登り返しは130mくらい。
途中、Oさんから通信が入り
時間を合わせて唐松岳までビールを持ってきてくれるとのこと。
本日2回目の唐松岳山頂でドンピシャ合流。
殆ど飲まず食わずだったのでビールが甘~い、旨~い、笑いがとまりません多謝。
晩御飯も初日と同様、たっぷり頂きました。
個人的にはお酒もたっぷり。
五竜岳の往復も充実したとのことでした。
最終日は朝方ガスっていましたが
下山する頃には晴れて暑い中、麓に到着。
この日の気温は29度くらいまであったようです。
今回CLを初めてつとめて、役にたてたか分かりませんが
全員大きなケガもなく無事に下山できたことは安堵。
不帰3峰はまたの機会に行きたいと思います。
下山時に遭った雷鳥くん。
それ美味しい?