阿弥陀岳北西稜

抜群の快晴、しかも無風の中の山行、
しかしルートミスやらラッセル、慣れないアイゼンでの岩登り
に苦労して久しぶりの長時間行動で疲れました。
阿弥陀岳から見た夜景は綺麗だったなぁ~。
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南沢から、左のスカイラインが北西稜


本日は北稜P3名、北西稜P2名の編成です。
美濃戸から南沢は皆でてくてく歩く、工事現場にいたカモシカの親子は
人馴れしていて全然逃げない。
沢沿いコースを分けて樹林帯コースへ、
北西稜へトレースが入っているところで休憩し北稜Pと別行動。
休憩していると寒い~!。手袋を変えて出発。
トレースは15分ほどで沢状のところで消えてしまった。
ちょっと悩んだけど樹林帯を直上、膝下~股下ラッセルを交代で高度をあげる、
しばらくしたら後ろから2人パーティが追いついて来た、北西稜とのこと
ラッセルを交代してもらって登っていく、でもなんか嫌な予感。。
YさんのGPSを見たら北稜に向かっていることが判明。
右上に北西稜の岩壁が見える。。ということでトレースの消えた沢状のところまでもどる。
沢をトラバースしたあたりからまたトレースが現れた、小尾根を越え左上していくと
だんだん傾斜が強くなってきた。そうこうしているうちにまたトレースが消えたが
目指す尾根は目の前なので急傾斜をラッセルしてYさん木登りで尾根に抜ける。
私はじりじりラッセルして上がっていくが上からロープが降りてきたので
ありがたく使わせて頂き強引に尾根に乗っかる。
尾根には下からのトレースがついていてもう少し下部で回り込めたみたいでした。
ここからもうっすらトレースがあり、さっきよりかはまだましなラッセルしつつ森林限界を超える。

やっと樹林帯抜けたところ、上部の岩壁が見える。

振り返ると全天快晴の北アなどなど。
とにかくサイコーの天気でした。

北西稜からみた北陵、北陵Pの皆さんも見えました。
リッジの取り付きでアンザイレン。この時点で13時でした
私の先頭でコンテで進むがワンポイント乗越があり潅木でビレイとなり
そこからスタカットで最後は簡単な雪稜で第一岩壁の基部に到着
第一岩壁は私が1ピッチ目を担当、
右から回り込む見上げるとルンゼ状の先に第二岩壁がある、
傾斜は緩いが支点がないのでスペクターを草付きに打ち込んでランニングをとりルンゼ状を登りだす。
草付きにアックスを打ち込んだり岩の間に引っ掛けたりして緊張感あるクライミング。
数メートル登るとハーケンが1つ顔を出していてちょっとだけほっとする。
その後は外傾している岩角にスリングを引っ掛けたけどやっぱり外れた。
ほどなくあと10mのコール、回りには何もないが3m上にでかい岩角がある。
スリングをかけてアグレッシブテストをして大丈夫なのでこれをビレイ点としてYさんに
登ってきてもらった。
2ピッチ目はYさん第二岩壁基部まで残すところ20mくらい。
しかしちょっと傾斜が強くなっている、
途中でアイゼンが外れたということで一時停止。
姿が見えなかったけどかなり微妙なところで直していたと思われる。
再開後は順調にロープが伸びてビレイ解除のコール。
フォローでのぼるが支点はハーケン1本、最後の数メートルがちょっとやらしい感じでしたね。
安心感のあるハンガー2本のビレイ点の基部に到着。
一気に登ったのでゼーゼーハーハー、息が切れてしまった。
第二岩壁1ピッチ目は左に回り込むトラバース。
ここは私が担当、ちょい外傾している数十センチの雪バンド。
岩が出っ張っているのでを慎重に進む、25mくらいで右上するところに
支点がある。このまま行っちゃおうとしたら、行者小屋で待機中のHさんから
ロープが足りなくなるかもしれないとのことで、ここでピッチを切る。
Yさんに核心ピッチをお願いすることになってしまいました。

第二岩壁、最終ピッチ暗闇が迫る中、核心へ突入するYさん。
この後、ドライツーリングで終了点へ抜けていきました。お見事!

最終ピッチをフォローで抜ける私。
もうすぐ暗くなるのでなんでもアリの、A0ドラツーもどき(ハーケンに引掛けとか)
ぐいぐい引っ張ってもらって一気に抜けた。
終了点から1ピッチだけスタカット
その後縦走路にでたところでロープを仕舞い、ヘッデンを出す。
月明かりで真っ暗ではないのが救いかな。
諏訪湖方面や甲府盆地の夜景がばっちりで綺麗でした。
阿弥陀岳の山頂で完登の握手をして行者小屋まで一気に下降。
行者小屋で装備を解除して脚を投げ出して休憩後、足早に北稜Pの待つ美濃戸へ下山。
駐車場に到着すると暖かいたっぷりの紅茶が待っていました、あー幸せ。
北稜Pの皆様お待たせいたしました&ありがとうございました。
今回は結果的にYさんが悪いピッチになってしまいました、感謝感謝です。
この北西稜は敗退しにくいところだと感じました、
敗退するなら森林限界超えたところだったかな、
天気も良いし、ラッセル終わればなんとかなる?とずるずると進んでしまいました。
風がほとんどなくて助かりましたがやっぱり上部は寒かった。
結局14時間行動でした、、
帰りは八王子までHさんに車を飛ばしてもらって私が家についたのは0時でした。。
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間違えたのがはっきりわかります。
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抜群に天気の良い一日の天気図

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